出川イングリッシュから「伝わる英語」を学ぶ
みなさんは「ちゃんと英語を話さないと」って思っていませんか?ちゃんとした文法で、ちゃんとした発音で、と間違いのない英語を話そうとしすぎて言葉に詰まることは、英語学習者ならだれでも経験があると思います。でも、英会話をする上で本当に大切なことは伝えようという気持ちです。
『世界の果てまでイッテQ』という日本テレビの番組に、【出川哲郎のはじめてのおつかい】というコーナーがあります。このコーナーでは、英語だけで目的地にたどり着くというミッションが出川哲郎さん(以下哲ちゃん)に与えられます。「出川って英語がペラペラなの?」と思われる方もいるかもしれませんが、哲ちゃんの英語能力はお世辞にも高いとは言えないレベルです。おそらくスタディサプリEnglishではレベル1でしょう。それなのに毎回きちんと目的地にたどり着き、ミッションをクリアしています。ということはつまり、純粋な英語力のほかに英会話において大切な要素があると言えます。
この記事では出川イングリッシュに学ぶ「伝わる英語」を紹介します♪
相手の目を見て大きな声で話す
通常のコミュニケーションとしては、知らない人に話しかけるとき、Hi, I’m Tetsuro.(こんにちは、哲郎です。)と名前を名乗り、Do you have a minute?(数分だけお時間ありますか?)と相手の都合を尋ねてから質問をしたり、Excuse me, Sir.(/Madam/Miss)(すみません。)と敬称をつけて話しかけたりします。
ですが、出川イングリッシュではひたすらソーリーソーリーと話しかけにいきます。相手の正面に立ち、大きな声で何度も話しかけることで、相手も立ち止まって話を聞いてくれるんです。なかには無視する人や嫌な顔をする人もいますが、それでもめげずに話しかけ続けるのが、見習いたいところですね。
”Why are you picking on me!(何で私にばっかり聞くのよ!)”
と哲ちゃんの質問攻撃に女性が腹を立ててしまうこともありました。pick onとは【いじめる】という意味の熟語なので、直訳すると「何で私をいじめてくるのよ」となります。哲ちゃんのしつこさは女性にとっていじめられていると感じるほどだったんですね。
相手から言葉を引き出す
出川イングリッシュでは、一人がだらだらと話し続けるのではなく、程よいテンポで会話が進んでいきます。というのも、クイズ形式で相手に何かを尋ねたり、Say!やCome on!と言って相手の回答を促したりするからです。何か聞きたいことがあるとき、私たちは相手が理解するまで話し続けてしまいがちですが、むしろ理解していない状態でどんどん答えてもらった方がかえってスピーディに答えが見つかったりします。
知ってる言葉をひたすら並べる
”自由の女神までたどり着け”というミッションでは、Statue of Libertyを「フリー・ウーマン(自由な女)」「フリー・ホワイト・ドール(自由な白い人形)」「フリー・コンクリート(自由なコンクリート)」などとして町の人々に位置を尋ねています。分からない単語を、自分の知っている簡単な単語に置き換える能力は、言いかえ表現を見つけるときにも役に立ちますね。
私は、毎度ミッションが課されるたび、一番最初になんと訳すのかを楽しみにこのコーナーを見ています(笑)ちなみに哲ちゃんが知っている唯一の文法は、Do you know~?です。後は全部単語だけです。
理解するまでとことん聞く
哲ちゃんはリスニング能力も低いので、ネイティブの発音を理解するどころか、カタカナ英語に変換するまでも時間がかかります。なので相手に何度も何度も発音してもらうよう頼んでいます。また、一度覚えてもすぐに忘れてしまうので、記憶のかけらを頼りにしながら同じ質問を違う相手に投げかけたりします。
まとめ
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出川イングリッシュはちゃんとした文法でもちゃんとした発音でもありませんが、ちゃんと「伝わる英語」です。それは哲ちゃんの積極的に話しかけられて、物怖じしないコミュニケーション能力のおかげともいえます。ですが何よりも本人自身が本気で伝えようとしているからこそ、相手にその気持ちが伝わり、言葉も伝わっていくのではないでしょうか。
とはいえ、英語学習において文法や発音を学習することは必須事項です。学習すればするほど伝達速度が早まるので、おざなりにすることなく学習を続けましょう。英語の基礎と伝える気持ちが揃ったら、もう無敵です!
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